1.しらす漁・水揚げ
午前2時に出漁した船が、漁を終え、続々と帰港してきます。
一瞬の気のゆるみも許さず、鮮度を保つため、威勢よく、しらすが詰まった籠を港へと運び入れます。
2.競り
次々と運び込まれるしらすを鋭い眼光で見つめるテルニ商店の仲買人。
良質のしらすを選りすぐり、札を差す。
全ては美味しいしらすを食べていただくために。
3.品定め
しらすは、カタクチイワシの稚魚。『鰯』の字の如く、鮮度が命の弱い魚だからこその品定めが重要になります。
小さすぎず、大きすぎず、透明感のあるしらすが絶品。
4.工場へ搬入
競り落としたしらすを一気に加工場へ搬送します。
美馬トト加工場は目と鼻の先。競り落としてから30分後には釜揚げすることができる環境は、篠島ならではです。
5.加工判断
しらすが工場内に搬入され、魚体の大きさなどにより、加工される製品の判断が行われます。
6.水洗い
しらすの加工は、水洗いから始まります。
衛生的なことはもちろんですが、その日のしらすの状態を見極め、丹念かつスピーディーに洗います。
7.全自動ボイル
100度に保たれた釜でしらすを直ちに茹であげます。
塩分濃度はコンピューターで正確に管理し、塩加減が安定したしらすは、ふっくらとした炊き上がりです。
同時に第一段階の異物除去が行われます。(小石や木片など)
8.殺菌乾燥機
釜揚げ後、20mにも及ぶ殺菌乾燥機を通します。
しらす本来の旨みを残しつつ、ふっくらと乾燥させます。
熱風で乾燥と殺菌を同時に行い、より安心、安全なしらすになります。
9.静電気乾燥機(カムサ商事)
第二の選別として、エビ、カニ、木片、はり、海藻、枯葉など、第一の選別で、湯面に浮いてこない小さな混入物を、静電気と風を駆使して除去します。
10.色彩選別機(服部製作所SENVEC)
第二段階までに除去されなかった異物を、色彩選別機を使用して除去します。
また、色目による判別で、不良品の排除も行います。